column1

精神障害とは

精神疾患である「うつ病」や「統合失調症」は、ストレスや生活環境などのなんらかの原因によって、脳のなかにある神経情報を伝達する科学物質(神経伝達物質)のバランスが崩れることによって起こると考えられています。つまり、「脳の病気」であり、誰でもなる可能性があります。遺伝や親の育て方、その人の性格などが原因なのではなく、誰のせいでもありません。

更に、精神疾患を患うと、その症状からさまざまな「生活のしづらさ」が生まれます。病気だけが原因ではなく、社会環境や個人の状態などが関わり合い、いろんな困難が引き起こされます。この「生活のしづらさ」がある状態を「精神障害」ととらえます。

column2

リカバリーとは

直訳すると「回復」と訳されますが、回復とは、単に精神疾患が治ることだけにはとどまりません。

精神疾患を患った瞬間から、自分自身も家族も、なんて恐ろしい病気になってしまったのだという絶望感に襲われます。また、社会で自分の役割を果たすことができないという喪失感に多くの方が苛まれます。そして実際に周囲から、「何をするかわからない」という偏見の目で見られたり、働けなくなったことを「怠けている」と責められたり、身近な人間関係でつまずき、病気そのもの以上に心に多くの傷を受けてしまうことも少なくありません。そんな体験が、自分は何の役にもたたない人間だと希望を失わせてしまいます。

リカバリー(=回復)とは、全人的な復権やさまざまな回復・再創造を意味します。ありのままの自分を受け入れ、前に進んで行くという希望を持つこと自分を尊ぶ気持ちを取り戻していくこと、それが出来るような環境を整えることが私たちサラダ倶楽部のミッションです。
そのために、オープンダイアローグや当事者研究にも積極的に取り組んでいます。

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