精神疾患である「うつ病」や「統合失調症」は、ストレスや生活環境などのなんらかの原因によって、脳のなかにある神経情報を伝達する科学物質(神経伝達物質)のバランスが崩れることによって起こると考えられています。つまり、「脳の病気」であり、誰でもなる可能性があります。遺伝や親の育て方、その人の性格などが原因なのではなく、誰のせいでもありません。
更に、精神疾患を患うと、その症状からさまざまな「生活のしづらさ」が生まれます。病気だけが原因ではなく、社会環境や個人の状態などが関わり合い、いろんな困難が引き起こされます。この「生活のしづらさ」がある状態を「精神障害」ととらえます。